野うさぎの放浪記

だらだら脳の思いつきメモ、文章が書きかけで終わっていることもしばしば

「広重ビビッド展」@サントリー美術館(六本木)に行ってきた

順番が前後してしまっているけど、先週午後休を頂戴し、「広重ビビッド展」へ。

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広重といえば「東海道五十三次」の「日本橋」が決定的に有名ですが、細かい人物描写とかとか北斎漫画より好きです。いえ、北斎も好きです。

最近ミューぽん取り扱いの展覧会以外が続いてますが、とりあえずサントリー美術館のHPにあるチケット割引画面をお見せし、100円割引でチケットゲット。

さすがに平日午後は普通に列が流れていく感じで特にGWのように混んではいなかったのですが・・・ですが・・・ご年配の方々のマナーが悪く(「うるさいよ」って注意してくれたオジサマもいたのですが)、やっぱりそこは見る順番を変えたりして近づかないよう工夫してみたり。

前置きが長くなっちゃったけど、今回は初摺の浮世絵を見たことありますか?っていう単純な問いかけと浮世絵が一級の美術品としての価値を海外で高めた理由は「これを見ればわかる」という「ほれほれ見て御覧なさい」っていう滅多にない機会だと思いました。

ひとつ例をとるなら、キラを背景にベタ塗りする写楽みたいに粋な技法もありますが、広重のその使い方は立体感を出すための繊細なハイライトとしての使い方、油絵でいえば白をハイライトに乗せるようなそんな必要不可欠な技法として用いられていました。

初摺・後摺を比較させる「浅草」は如実に美術作品から工芸品になって廉価で庶民が手に入れられるものになっていったのがわかり、見せ方もそれらの違いの丁寧説明が付されていて浮世絵愛を感じさせる展示。

広重が浮世絵に込めた情熱を感じられる展覧会でした。

作品入れ替えの後期が始まったらまた行こうと思う。