はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション@国立新美術館(六本木)
大方の美術館が月曜日休館の中、森美術館・森アーツセンターギャラリー、そして国立新美術館は開館しているので、さっくり行って来ました。
本当は森アーツセンターギャラリーと迷って、展覧会混雑予想サイトを見たらたいして呟かれていない様子。
それに反して森アーツはリアルタイムに混雑の模様。
ということで、れっつら国立新美術館なのです。
お目当てはいきなり不思議な建物だよな・・・で有名な大原美術館のコレクション展。
入口イメージは輸送用木箱なイメージで良いの沢山持ってきましたよ的期待度↑。
時系列に沿って章立てされていて、エジプトやイランのラスター彩の陶器の破片などの次の第二章に目玉のエル・グレコ「受胎告知」。これだけでひとつの空間を使っている贅沢さ。ダウンライトがちょっと強め明るめで鑑賞しやすいんだけど、グレコのドラマチックさを損なっているような・・・ここは好みかもしれないけどもうちょっと薄暗くても良かったかも。
最終章前の大原美術館を紹介する映像で、児玉虎次郎が当時15万円と超高額だったため購入してよいか写真を添えて手紙を書いたところ、大原孫三郎が「グレコ買え 金送る」って即決購入したエピソードが、もう財力サイコーヒャッハー感が半端なかった。良品を収集するために渡欧したら、銘品に出会ってしまったってパターンにしてもすごい。それにしてもこういった類のそれぞれの作品の来歴を表すエピソードが満載で、エピソードだけでも楽しめます。
個人的に気に入ったのは、熊谷守一の「陽の死んだ日」、芹沢銈介の「沖縄絵図」、北城貴子「Reflection ― muison–so ―」、花澤武夫「レッツ グルーブ(聖アントワーヌの誘惑)」と、お気に入りが沢山発見できた展覧会でした。