「馬鑑 山口晃展」@馬の博物館(横浜・根岸)に行ってきた
なんかあんまり聞いたことのないマニアックな場所でやってるけど・・・って、調べてみたらそんなにアクセス悪くなさそうなので、馬の博物館でやってる「馬鑑 山口晃展」に行ってきた。
そもそも馬の博物館なんて聞いたことないな・・・と思ったら、米軍から返還された根岸の土地だったんですね。(一部まだ米軍の敷地があって全部返還ではなかったようですが)そういや、そんなニュースあったよな・・・大体根岸駅自体電車から降りたの初めてだぞ。ってことで、とりあえず根岸線で根岸駅まで行って、横浜市営バスにらいどーん。横浜市営バスもIC使えるのか・・・前払いなのか・・・ってことは乗るときに下車バス停を申告するのかな?と思ったら、一律だった。
で、しばらくすると熱海のMOA美術館に行くのか?と錯覚するようなグネグネ曲がった道を登っていき、台地みたいなところに出て、ふぉぉぉ、確かに滝之上だったんだろうね・・・滝は見当たらないけど・・・で、滝の上バス停で下車。
バス停降りたら目の前が入口の門で、NO迷子。そして、ピーカン。バラが沢山咲いてる。入口入ってすぐに馬の博物館の建物があって、敷地が広いからといって建物がごちゃごちゃ建っているわけでなく、この商売っ気のなさ・・・いい・・・
入口入ると入場券の自動販売機があって200円投入すると自動発券。隣のカウンターからスタッフの方がもぎりをして、中へ。入ってすぐのエリアは日本の競馬場と競馬の歩みを紹介していて、階段を下りると展示室2・3にお目当ての展示が。
展示室2の移築された曲り家(まがりや)は東北特有の藁葺きの家の特徴で、普通は母屋に対して馬小屋が別の棟として独立して建っているんだけど、東北では寒いから一緒の母屋に棟続きでくっついているんですよね。絵画ではよく地域を特定する目印になっているんだけど、今回初めて見ました。
メインは山口さんの馬がバイクと一体になったりの一連の絵と厩の絵を江戸時代の絵と並べていたりな趣向が面白かった。必ずお目見えする日本橋三越本店とあと東京、東京の浮世絵があった。
そして、新作は・・・お約束の遅筆芸により、まだ実線が10本程度しか引かれていない状態。会期中には・・・完成しなさそう・・・
この日、その後、会田誠さんも来ていた模様。お見かけしたかった~。
「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 私の国貞展」@Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)に行ってきた
「ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 私の国貞展」、略して「国国展」にGW真っ盛りに行ってきた。
お約束の湘南新宿ラインでひとっ飛びして、Bunkamuraへ。
入口であまり混んでる風情もなかったのでいいかな?とお約束のミューぽん提示の割引でチケットゲット。今回の割引でミューぽんの元を取ってたので、あとはゲインです。いいね、ミューぽん。
んで、中に入ったら・・・ありえん・・・結構混んでる・・・
列を作らず奥に進むよう係員が声掛けしていたけど、列で順序良く観るのがあたりまえでしょって文化な上、順番順でなく見やすいところから見ようにも隙がない。ううむ。諦めてゆっくり列に並ぶ。
章立ての漢字のルビがなかなか今時な翻訳になってて、古くは(いつだよ)「理由」と書いて「ワケ」と読む的な工夫がなされていて、「髑髏」=「スカル」、「江戸の若い女性」=「東京ガールズコレクション」、といった、読んでて楽しくなる仕掛け。こういうのおふざけで嫌って人もいるかもしれないけど、大方「面白いね」ってポジティブに受け入れられていた模様。
さて展示はそういったテーマごとに分かれていて、国芳の水滸伝から始まり、そこはもう何度か見ているので流し~の、里見八犬伝はちょっとみたことなかったかな。国貞の繊細な江戸の美人画はこんなにまとめてみたことがなかったかもしれないな。江戸の小粋なファッションについてはもうちょっと解説があるとよかったかも。役者絵が割と多くて、これは以前江戸東京博物館でやった「大浮世絵展」よりあったと思う。
分厚い展覧会図録は漬物石みたいにでかくて重そうだったので悩んで購入は見送りましたw
「広重ビビッド展」@サントリー美術館(六本木)に行ってきた
順番が前後してしまっているけど、先週午後休を頂戴し、「広重ビビッド展」へ。
広重といえば「東海道五十三次」の「日本橋」が決定的に有名ですが、細かい人物描写とかとか北斎漫画より好きです。いえ、北斎も好きです。
最近ミューぽん取り扱いの展覧会以外が続いてますが、とりあえずサントリー美術館のHPにあるチケット割引画面をお見せし、100円割引でチケットゲット。
さすがに平日午後は普通に列が流れていく感じで特にGWのように混んではいなかったのですが・・・ですが・・・ご年配の方々のマナーが悪く(「うるさいよ」って注意してくれたオジサマもいたのですが)、やっぱりそこは見る順番を変えたりして近づかないよう工夫してみたり。
前置きが長くなっちゃったけど、今回は初摺の浮世絵を見たことありますか?っていう単純な問いかけと浮世絵が一級の美術品としての価値を海外で高めた理由は「これを見ればわかる」という「ほれほれ見て御覧なさい」っていう滅多にない機会だと思いました。
ひとつ例をとるなら、キラを背景にベタ塗りする写楽みたいに粋な技法もありますが、広重のその使い方は立体感を出すための繊細なハイライトとしての使い方、油絵でいえば白をハイライトに乗せるようなそんな必要不可欠な技法として用いられていました。
初摺・後摺を比較させる「浅草」は如実に美術作品から工芸品になって廉価で庶民が手に入れられるものになっていったのがわかり、見せ方もそれらの違いの丁寧説明が付されていて浮世絵愛を感じさせる展示。
広重が浮世絵に込めた情熱を感じられる展覧会でした。
作品入れ替えの後期が始まったらまた行こうと思う。
「MIYAKE ISSEY展」@国立新美術館(乃木坂)に行ってきた
「ルノワール展」の後、はしごで上のフロアで開催中の「MIYAKE ISSEY展」にも行ってみた。
入口で例のごとく「ルノワール展」半券提示の割引でチケット購入そのまま展示室へ。
中はプリーツプリーズを身にまとった顧客さまやおしゃれピーポー、外国人グループなどいろんなお客さんがいました。
三宅一生といえば80~90年代にカンサイやケンゾーと華々しくモードの世界に打って出た日本人の先駆けってイメージでなんとなくかっこいいオヂサマってだけだったけど、いままでのお仕事を幅広く網羅した展示に改めて「スゴい日本人がいたもんだ(まだご存命ですがレジェンドとして)」と感服つかまつりました。
そして「これ欲しい!」と思う服に出会える(はず)。そういうワクワクが詰まった素敵な展覧会でした。
そしてそして、これから行くかた、行ったかたにオススメなのが無料の3D APP(立動アプリ)。
http://2016.miyakeissey.org/app
展覧会チラシとあいぽんでぐにゅぐにゅ怪しい人みたいになってしまったけど、館内であまり案内されていなかったので、ここはちょっと宣伝して欲しいところかな。